東は千年の歴史を持つ運河に面し、西は広々と果てしない太湖に臨む蘇州高新区は第一陣の国家級高新区であり、豊かな山水資源を有し、古呉文化、無形文化遺産蘇州刺繍の重要発祥地でもある。今年、新型コロナウイルス感染症再流行以来、オフラインの文化観光活動は一時停止となったが、蘇州高新区は区域内のデジタル経済産業資源を生かし、文化観光産業のデジタル化発展を加速し、デジタル景勝区、デジタルマンなどの新たなシーンとアプリケーションを通して、伝統的な梨花祭りや読書祭りに新しい表現形式をもたらし、観光客に平素と違う方式でこの上質で気軽に楽しめる都市を体験させた。
感染症流行中に加速している文化観光のデジタル化
4月22日の夜、蘇州高新区全民読書祭りの「クラウド」開幕式において、運動服を着ているポニーテール姿の楓霊は蘇州高新区図書館に来て、自分の好きな本を一冊選び、またスクリーンを通して「年度読書達人」を披露した。楓霊は同月の3日に蘇州高新区文化体育観光のデジタル推薦者として、樹山梨花文化観光祭りのオンライン記者会見でデビューしたデジタルマンである。
「デジタルマンは市場上では新鮮なものではないが、政府の公式イメージ大使として打ち出すのははじめてであるため、大きく注目されており、CM出演についての問合せもあった。」楓霊の制作会社--蘇州很有好文化クリエイティブ産業有限公司は蘇州高新区内の会社であり、その共同創始者、クリエイティブディレクター陳飔氏の目から見れば、感染症流行中に蘇州高新区の政府部門は企業と手を携えてデジタル文化観光プロジェクトを共同計画することは企業へのサポートであれば、指導でもあり、発展の自信を高めてくれたのである。今、当該会社は政府の関係部門に協力して企画と研究開発に取り組んでおり、市場需要に応じて楓霊のためにより多く、よりよい応用シーンを作っていく。
最近、蘇州高新区は楓霊IPのチャンスをつかみ、文化観光のデジタル化を加速し、区域内の藍海彤翔とメタバースデジタル景勝区文化観光生態協力開発戦略の協力協議を締結した。「デジタルテクノロジーは文化観光産業により多くのチャンスをもたらし、科学技術と文化を結んでこそ、よりコア競争力が備わり、現代需要に満足する文化観光製品を作ることができる。」藍海彤翔グループの董事長、藍海創意雲の創始者魯永泉氏は我が社は樹山景勝区を「底本」として、転覆的な体験ができるデジタル景勝区の建設に取り組んでいくと紹介した。
急場しのぎの対応策であり、長期的なプランでもある
「デジタル文化観光の発展を推進することは感染症と闘うための急場しのぎの対応策であるが、さらに未来を見据える長期的なプランでもある。」蘇州高新区文化体育と観光局の関係責任者によると、区域の実際から見れば、資源素質、産業基礎から言っても、市場需要、トレンドから言っても、デジタル文化観光を発展することは蘇州高新区が根気よく取り組み続けていく重要な戦略である。
蘇州高新区は豊かな文化観光資源を抱え、八千刺繍士、四百箇所以上刺繍荘を擁することはさておき、49山、319川、25キロの太湖岸線からなる山水資源から見れば、国家級高新区、ひいては全国の県市の中でもめったにないところだと言えるだろう。また、近年、蘇州高新区はデジタル経済を重点的に発展する6つ新興産業の一つにして、区域内に騰訊(蘇州)デジタル産業基地等のような関係産業プロジェクトが集結しており、優れる産業生態が整えられている。
実際は、ここ数年、蘇州高新区は区域の特徴と資源に立脚し、文化と科学技術の融合を大いに推進し、「国家文化と科学技術融合モデル基地」の称号を受け、デジタル文化観光において良好な土台を築いた。とはいっても、今区域内のデジタル文化観光製品はより広範囲でのシェアの実現という段階に止まるものがほとんどであり、例えば、デジタル技術を通して文化観光資源をデジタル化すること。しかし、新しい消費需要を考慮すれば、デジタル文化観光はより効率的なインターアクション、より上質な体験を実現すべきである。
蘇州刺繍産業を例にすれば、この前、蘇州高新区は「クラウド蘇州刺繍タウン」のミニプログラムを作り、各種の蘇州刺繍作品、関連クリエイティブグッズをオンラインで展示し、興味があれば、誰でもこのプラットフォームでこれらの製品に関する情報にアクセスできる。それに、楓霊は樹山梨花祭りでデビューした時、蘇州刺繍のうちわを持っていたが、同じのクリエイティブグッズもすぐに登場した。「人工知能、バーチャルリアリティなどの技術の力を借りて、観客に独特の没入的な体験を提供した。」蘇州高新区文化体育と観光局の関係責任者はどんな技術手段を使用しても、区域内の文化観光資源の活用を促進し、人気を博し、オンラインとオフラインの相互エンターパーワーを通して、文化観光融合の質の高い発展の新たな局面を切り開くのは最終の目標であると表明した。
「デジタル+」を積極的に受け入れ、新しいファッションを作り出す
このほど、「蘇州高新区が文化体育観光商業農業の融合を推進し、消費のグレードアップを促進することに関する若干意見」(以下は「意見」)が可決され、まもなく公表・実施する。「意見」によると、蘇州高新区は消費のグレードアップへの適応に向け、3つの方面の10措置を推進し、「デジタルエンターパーワーの発展を強化し、上質で気軽に楽しめる都市を建設すること」はその重要な措置の1つである。
「意見」によると、蘇州高新区は消費集積エリアの建設に取り組み、デジタル人民元が文化体育観光商業農業などの消費シーンにおける応用を全力で推進し、無形文化遺産作品やクリエイティブグッズのデジタル化資産転換を積極的模索するとともに、より多くの創意ある、特色ある、没入的な消費体験の新たなシーンを作り出し、2023年まで、省級文化観光消費支払便利モデル区を建設完成し、100の文化体育観光商業農業融合の新たな消費、新たな業態、新たなシーンを作り出すことを目指している。
蘇州高新区は主客がともに楽しむ観光目的地を建設することを目標とし、「都市は観光地、観光は生活」というビッグ観光のコンセプトを掲げ、観光サービス施設のスマート化改造を加速し、スマート観光、デジタル景勝地の建設を推進することを示した。また、デジタルの「双子」景勝地を試行建設し、景勝地のデジタル化製品を打ち出し、「オンライン観光、オンライン演芸、オンライン運営」などの新たなモデルを模索していく。
計画によると、蘇州高新区はデジタル文化産業の発展をめぐり、企業招致・資本導入の強化を続け、アニメ・漫画・ゲーム、演芸・エンターテイメント、デジタル文化装備製造などの重点分野に焦点を当て、プラットフォーム型のハイクオリティ文化産業プロジェクトとの連携に積極的に取り組む。その同時に国家文化と科学技術融合発展モデル基地の影響力を拡大し、藍海創意雲、騰訊(蘇州)デジタル産業基地等のプラットフォーム型の産業基地の建設を拡大し、太湖雲谷、蘇高新ソフトウェアパーク等の産業パークの文化的属性にエンターパーワーする。今、デジタル文化産業パークを重要構成部分とする蘇州高新区太湖雲谷プロジェクトの建設はすでに完成し、まもなく企業の入居を迎える。