自動車産業に活力を注ぎ入れ　2023年自動車ソフトウェアと通信国際サミットが高新区で開催

自動車ソフトウェアと通信技術のアップグレード、自動車業界の質の高い発展をさらに促進するため、4月25日から27日まで、中国汽車（自動車）工程研究院股份有限公司(以下は中国汽研と略称)、江蘇省自動車工程学会、蘇州高新区が共同で主催する2023自動車ソフトウェアと通信国際サミットが獅山国際会議センターで開催された。国内外の権威ある専門家、トップ自動車企業の代表など400名以上のゲストが高新区に集まり、グローバル自動車産業の発展の動態を解析し、中国自動車産業のイノベーションとブレークスルーを共に図った。

「ソフトウェアによる自動車定義・通信による世界接続」をテーマにした当該サミットは自動車ソフトウェア、通信、電磁互換、ネットワークセキュリティとデータセキュリティ、機能安全性と意図した機能の安全性（SOTIF）、輸出法規標準などの分野を中心に踏み込んだ話し合いが行われた。

高新区党工作委員会副書記、管理委員会主任宋長宝氏は蘇州市高新区を代表して来賓の方々に歓迎と感謝の意を表した。

宋長宝氏は、中国自動車業界の製品開発、試験研究、品質検査を技術的に支援する機関である中国汽研は、華東地域本部拠点を高新区に置くだけでなく、さらに今回のサミットを高新区で開催するのは、我が地域のビジネス環境を評価することであると話した。今回のサミットは高新区の自動車産業での影響力と集結力をさらに高め、自動車産業を「看板産業」にするように取り組む。一方、高新区は企業友好の理念を貫き、最高基準に照らし合わせ、最も優れる資源を配置し、最も優れるエコロジーを作り、企業の高新区での発展を後押しすると同氏は言った。

中国自動車工業協会副秘書長陳士華氏は「現在、中国は世界で最も注目される自動車市場となっている。自動車ソフトウェアと通信技術は、スマートコネクテッドカーの発展において重要な役割を果たしている。とはいえ、キーテクノロジーの自主研究と設計においては依然として多くの課題に直面している。中国汽研が第三者機関の役割を積極的に発揮し、政策と標準の策定、技術の難関攻略において、業界と共に力を合わせ、スマートコネクテッドカーのこの先の発展をリードするために力を尽くすことを期待している」と示した。

中国汽研取締役、党委員会副書記劉安民氏は以下のように表明した。「業界の新しいトレンドに向けて、中国汽研は24億元を投資して影響力が華東地域をカバーする本部拠点を蘇州高新区に置き、新エネルギー自動車テスト、スマートコネクテッドカーテスト、電子通信とソフトウェアテスト、特色ある部品と材料テストという4つの研究開発センター、及び新エネルギー自動車ビッグデータ、スマートコネクテッドカー人材教育、新エネルギー自動車アフターマーケット業務、工業インターネットという4つのイノベーションプラットフォームを形成した。中国汽研は業界の仲間と共に、ますます加速する自動車の変革と発展に向けてより十分な準備をしていく決意をした」

当面、江蘇省の重点プロジェクトである中国汽研華東本部拠点プロジェクトの建設は蘇州高新区で進んでいる。同プロジェクトは、華東地域の新エネルギー自動車、スマートコネクテッドカーなどの産業発展と共通技術普及の公共サービスプラットフォームを作り、国家戦略にサービスし、業界の発展を支え、華東地域の技術サービス能力を全面的に向上させる。

同サミットの開幕大会では、江蘇省自動車工程学会自動車ソフトウェアと通信専門委員会が正式に発足した。ロシア工学院アカデミー徐匡一氏は「次世代スマートカー完成車デジタルプラットフォーム」をテーマに報告を行い、新エネルギー自動車技術とコネクテッド技術という新時代に入った自動車業界の変革技術を紹介した。中国工程院の陳清泉院士は「革新駆動　新エネルギー自動車に活力を与える5G+ソフトウェア+AI」をテーマに、5G、ソフトウェア、AI技術が自動車業界にもたらす新たな発展を共有した。また、業界の専門家、学者は自動車分野のフロンティア知識と技術をめぐってたくさん共有した。

同サミットでは開幕大会のほか、非公開サミットと6つのテーマサブフォーラムが設けられ、ソフトウェアと通信業界が注目する複数の重要な課題をめぐって、踏み込んで幅広く話し合った。