このほど、第8回全省特色タウン建設事業推進会並びに第1陣省レベルの特色タウン認定プレート授与式が開催された。第1陣の省レベルの特色タウン20カ所が正式に発表された。蘇州高新区の蘇州刺繍タウンが選ばれた。
2000年以上の歴史を持つ蘇州刺繍は中国「四大名繍」の一つであり、国家レベルの無形文化遺産でもある。蘇州高新区の鎮湖街道は蘇州刺繍の主要な発祥地で、「中国民間(刺繍)芸術の郷」と呼ばれている。
2017年、その特徴的な刺繡産業、趣のある蘇州刺繍生活、魅力あふれる山水エコロジーを際立たせるために、蘇州高新区は敷地面積が3.8平方キロメートルの「蘇州刺繡タウン」を重点的に作り上げた。2019年に、国家発展改革委員会が発表した「第1回全国特色タウンモデル経験」に選ばれた。2020年、2021年、2年連続で中国特色タウン50カ所に選ばれ、年次評価において、計3回江蘇省優秀タウンに評価された。2022年、「全国無形文化遺産と観光融合発展優秀プロジェクトリスト」の中の「無形文化遺産観光タウン」に選ばれた。
蘇州刺繍タウンの刺繍作品は何度も国礼として外国の首脳に贈られ、また国家の重要な活動に登場し、このすばらしい東方の美は世界の舞台に中華民族の魅力を示す。
設立以来、蘇州刺繡タウンは蘇州刺繡の特徴的な産業の発展に焦点を当て、産業キャリアを構築し、人材を引き寄せ、内生的な活力を引き出すことで蘇州刺繍の技術を伝承し、革新させ、そして新たな発展の絵巻を描く。
蘇州刺繍の文化産業に焦点を当て、蘇州刺繍タウンの発展の優位性を固める。蘇州刺繍客間(中国刺繡芸術館)、繍品街、鎮湖芸術展示センター(マスターグループ)などの運営キャリアを作り上げた。一堂に集まる蘇州刺繍のマスターたちは江蘇省刺繡業界ひいては全国無形分解遺産界の最も実力のあるマスターグループとなっている。
公共サービスを促進し、産業関連施設を提供する。2020年8月、蘇州刺繡検測サブセンターは蘇州刺繡タウンに入居した。著作権保護サービスセンター、著作権取引普及運用センターを作り、著作権登録、展示、取引、法的保障が一体となった「ワンストップ式」の蘇州刺繍著作権保護取引サービスプラットフォームを主幹にして、蘇州刺繍の中国国家標準の実施を推進し、発展のボトルネックを打破し、現代化へのモデル転換を実現する。
グリーン発展の理念を堅持し、蘇州刺繍タウンの生態振興を先導する。地元の状況に応じて地域の特長を発揮し、湿地の修復と保全建設を強化し、太湖科学キャンプを作り、住み心地がよい生態環境の建設を推進する。
共有発展の振興に取り組み、蘇州刺繍タウンの共同富裕(共に豊かになること)を後押しする。多元的な協力メカニズムを構築し、党建設の先導的役割を発揮し、農業・文化・観光を融合して発展させ、「党建設+無形文化遺産+経済効果」という新たな発展枠組みを作り出すよう力を尽くす。
企業誘致・資本導入と運営に力を入れ、手を携えて産業協力を展開する。蘇州刺繍産業の規範化した革新的発展を推進し、著作権保護を手掛りにして、著作権の確立、運用、保護、管理などの重要なプロセスを秩序よく貫通させる。知的財産権仲介サービス取引機関を導入し、著作権貿易協力及び蘇州刺繍著作権変換取引プロジェクトを促進する。ブランド管理会社とIP授権機関を導入し、蘇州刺繍IPとブランド側の業界を超えた連動を実現し、蘇州刺繍の市場化の競争力を更に高める。
文化と観光の融合を狙い、特徴的なブランドを構築する。文化的ストーリーをしっかりと伝えるために、新しい時代の美的ニーズに合わせ、そして文化的雰囲気、観光的雰囲気、レジャー的雰囲気を兼ね備えた「文化+旅行」の商品を開発する。無形文化遺産体験、美しい西部生態風景、詩意に満ちる太湖風景、田園農村資源などを手掛かりにして、文化観光関係企業を導入し、手を携えて多元的な体験式の文化観光商品を作る。
これから、蘇州刺繍タウンは引き続き、蘇州刺繍文化産業を主導にし、企業誘致・資本導入と運営に力を入れ、文化と観光の融合を狙い、価値のイノベーション、多元的な活力の注入を通じて、特色ある人文的シンボルを作り、文化・体育・観光・科学技術・商業の機能の重ねと深い融合を促進し、文化観光発展の新たな高地を作るという目標に向かって邁進し続ける。