広州市黄埔区(広州ハイテク産業開発区)は広州市の東部に位置し、香港・マカオ・珠江デルタの中心に位置している。2017年国家レベルの経済技術開発区219カ所の総合発展レベルの審査・評価の結果によると、広州ハイテク産業開発区の総合ランキングは全国3位で、産業基盤・科学技術イノベーション・外資利用などの方面においてもトップ3にランクインし、経済効果と利益は引き続き全国の開発区で首位を保っている。
【経済発展】2018年上半期、黄埔区は地域GDP1658億元、工業総生産額3636.7億元を達成し、トータルで広州市1位となった。固定資産投資額は497.2億元、税収総額が505.3億元に達した。同区にはグローバル500企業、上場企業49社、新三板(NEEQ)上場企業121社の計170件あまりの投資プロジェクトが集まっている。
【プラットフォーム構築】広州ナレッジシティの計画面積は123k㎡、開発可能面積が60㎢である。次世代情報技術・ハイエンド設備製造・バイオ医薬・デジタル経済・新材料・海洋経済などの戦略的新興産業の育成に重点を置いている。また、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)に、次世代情報技術・人工知能・バイオ医薬・新エネルギー・新材料など5つの価値イノベーションパークと、科学技術イノベーションのための総合インキュベーターを建設し、広東・香港・マカオグレーターベイエリアに知的財産権保護のための高地を作る予定である。
黄埔臨港経済区の計画面積は42㎢で、そのうち水域は15㎢である。本部経済・海運サービス・科学技術金融・文化クリエイティブなどの現代サービス産業の発展を重視し、臨港機能のアップグレードと企業の変革・アップグレードを力強く推進し、新しい時代の「グローバル革新港市」の建設に努めている。
広州サイエンスシティは広州ハイテク産業開発区のメインパークで、計画面積は37.47㎢である。サイエンスストリート-クリエーションストリートの本部経済回廊を構築し、テクノロジー企業の本部・研究開発センター・決算センターなどのハイエンドビジネスの導入に力を入れていく。
広州国際バイオ島は広州国家バイオ産業基地の中核エリアで、敷地面積は1.83㎢である。島内の都市設計と建設水準の向上、公共技術サービスプラットフォームの改善、グローバルなバイオ医薬研究開発機関と本部の導入、再生医学・健康国家ラボの建設促進、グローバルなバイオ医薬研究開発と産業のイノベーションスペースの構築に重点を置いている。
【産業フォーカス】電子情報・新材料など21か所の国家レベルの産業基地とパーク、パネルディスプレイ・バイオ産業など広東省の4つの戦略的新興産業基地、Eコマース・スマート装備など6つの市レベルの戦略的新興産業基地を建設した。そして、電子・自動車・化学工業の1000億元規模の産業クラスターを3つ、新素材・食品飲料・金属製造・バイオヘルスなど500億元規模の産業クラスターを4つ形成させた。さらに、次世代情報技術・スマート装備・パネルディスプレイ・新材料・バイオ医薬・Eコマースという6つのイノベーション型産業クラスターを育成してきた。
【政策法規】2017年2月、先端製造業・現代サービス業・本部経済・ハイテク産業を中心に「黄金の10条」が打ち出された。また、戦略的新興産業の発展方向をめぐって、IAB・ビジネス環境の改革・革新、文化的創造性、ブロックチェーンなど、多くの政策文書が相次いで打ち出されている。